またもや、やつを見つけてしまったのだ。
何がって、ほくろです。ほくろ。
今年の頭に、右足裏のほくろが気になり診療所に行ったところ、
皮膚科を紹介され、結果として切除手術をしてる。
だから、足裏に小さな点を見つけたとき、また同じ展開になることが
容易に想像できてしまったため、また切るのは嫌だな、
ちょっと憂鬱な気分になってしまった。
とはいえ、ほっておくほうが嫌なので、意を決して、またお世話になった病院に
予約のTEL。かなり忙しい先生で、予約は2週間後になった。
診察の結果、また2月と同じ模様のほくろとのこと。
病理の結果良性とでているので、様子見と言われた。
でも、様子見ということは、いずれ悪くなったら対応するわけで、
一度できたほくろが消えることもない。
だったら悪化する前に、1日も早く無くしたほうがいい。
そこで先生が対応できる一番早い日時を調整し、3日後に手術をすることに決定。
ということで、今日が手術の日でした。
今回のほくろはこれ(汚い足をさらしてすみません…)大きさで約2mm弱。
ちなみに、ちょっと前回を振り返ってみると…
(と、思って書き始めたら長文になっちゃいました。)
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前回のほくろの切除術、自分にしてみたら人生初入院&手術で、大イベントだった。
手術前日に入院、手術までの段取り表をもらい、当日は朝から体温・血圧をはかったりして、手首にはゴムで番号札らしきものをつけて、その時間を待つ。
手術の1時間ぐらい前にはベッドに車椅子も届けられたんだけど、それをみて「歩けない自分」を想像すると、また緊張度が高まったりしていた(笑)。
切る前のほくろと車椅子。ほくろの大きさは2mmくらいかな。
時間がくると、病室1フロア下にある手術室へ移動。更衣室で下着だけになり、手術着(?)に着替える。それから、呼び出されて手術室へ。
観音開きの扉をあけると、ドラマで見たようなまんまの部屋で、広い部屋の真ん中に手術台と大きな照明。ぐるっと囲むように棚が部屋の壁沿いに並び、実に様々な種類の器具や資材が準備されているようだった。
台にのり、心拍数測定器をつけ、点滴(これも初めて)をつけた。
部分麻酔だったので、静かに流れるクラシックはもちろん、医師2人のやりとりや作業する音は聞こえる。でも、うつぶせなので、患部は見えないから、音と声、麻酔のおかげで痛みはないけど、不思議とその他の感覚がある皮膚から、状況を想像する…。
そんな感じで、切除~縫合がおわり、医師の手を借りて車椅子に乗ると、看護士が部屋まで押していってくれた。
術後の足はこんな感じ。氷を入れて冷やしてます。
右足つちふまず近くの体重がかかる部位だったため、安静をとるために6日程度入院したんだけど、他の部位であれば、数日の入院で済むそう。しかし、この入院期間中の車椅子に頼らざるを得ない生活は、大変だったし、感じること考えさせられることも多かった。病院のコンビニで買い者をしたとき、車椅子視点の生活を実感したり、ちょっとした段差を移動するもの大変だったり。退院近くでは、松葉杖で移動できるようになって、ベッドの出入りも随分楽になっていた。補助は必要なものの、自分の足で歩けることって、幸せなことだと改めて思う。
退院してからは、大げさかもしれないけど、病院とは違う「健常者の社会」で生活することのギャップを知ることになる。たとえば駅で歩く人たちの流れに、自分の歩く速さが追いつかない、満員電車が怖い(足を踏まれたり、押されて右足で全体重で踏ん張るなど)ということや、席を譲ってもらえたりたくさんの人の親切に触れることができて、世の中って捨てたもんじゃないんだなぁと思ったりもした(笑)。
しかし、たった2mmのほくろ切除で、ここまで自分の日常生活が変わってしまうことにも正直びっくりだったな。。。
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と、自分の備忘録とも思って、詳細に書き始めたら、ずいぶん長い回顧録になってしまったが、それまで病院とはほぼ無縁の生活をしていた自分にとっては、前回の手術は大きな出来事だった。
そんな体験があるからこそ、1年も経たないうちに新しいほくろの発見してしまった(できてしまった)ことは、また同じ生活を繰り返すのかという不安があったのだ…。
さて。
今回はというと、結果からいえば、あれやこれや記憶に植え付けられたいろんな不安やストレスを、いい意味で裏切ってくれるほど、シンプルなものだった。
前日の入院もなく、手術の30分前に受付を済ませて、名前が呼ばれるまで待つ。
ほどなくよばれると、診察室に連れて行かれると、そこにベッド、手術台の上にある照明の簡易版のような機材があった。それから、台の上にメス、注射などなどの機材。ということは、ここで手術やるってこと…?
処置するのは、皮膚・整形部長の先生ということで、信頼できるんはずなんだけど、同じ大きさのほくろを取るにしては、前日入院が無いのはもちろん、ずいぶんと簡素化されたことに、やや不安を感じる…。
寝転がると、「はい、麻酔やりますよ」との声。ということはもちろん、注射。
足の指の腹に、5秒ぐらい(体感ではもっと長いかな)。それから、麻酔が効くまで先生は席を離れる…。戻ってくると、世間話をしながら部位を切除し、縫合していく。「なんでvodafoneはダメだったのかなぁ?」とか。気づくと手術終了。
切除した組織を見せてもらったけど、前回と同じぐらいの幅と厚みだったかな。
「面積が倍になってると、もっと大きく切りとらないといけないんだけどね」と、先生。様子見しなくてよかった…。
時間にして30分くらい。手術前には、この日入院するかもしれないので、1泊分の着替えをもってくるように、と言われていたんだけど、入院の必要も無し。
「痛くなったり血が出る可能性も、99.9%ないでしょう」と言っていたけど、麻酔が切れているいまも、前回ほどの痛みは無い。
前回を知っているだけに、なんだか不思議な感じ。
というわけで、明日から普通に会社に行きます。あとは病理解剖の結果待ち。
この病院は電子カルテなので、診察を受けながら先生が書く内容を横で見れるんだけど、今回の手術の予定を書くとき、「悪性」と書いて、書き直したときにちょっとドキッとした。
でも、切除したし、調べたけど6mm以下のほくろは大丈夫みたいなので、これで一段落かな。
いまのところ、かるーくじんじんするけど、大丈夫。今日は家でじっとしてました。
明日からシャワーもOK。抗生物質(炎症にならないよう)を飲み、消毒して、2週間過ごします。
足をかばって歩いたりしてるけど、普通に生活できてますよ。